1分で分かる「副専攻」~モブワードだがボスは最強~
【2022年7月3日更新】
こんにちは、さのMIXです。
地味だけど知っておくと大学のことがよく分かるキーワード、
「副専攻」について1分程度で紹介します。
それにしても、「副専攻」という言葉。モブキャラ感すごくないですか?笑
1.「副専攻」とは
「副専攻」とは、所属する学部の内容以外に他学部の科目を履修することです。
一定単位数を取得すると、修了証書がもらえます。
修了証書の交付に必要な単位数は大学によって異なります。
2015年の文部科学省の調査によると、
約34%の大学が「副専攻」制度を整えている
ようですね。
出典:平成 27 年度の大学における教育内容等の改革状況について(概要)
2.理解のポイント
副専攻だけ知っていてもそんなに意味はありません。
あくまでも教育の大きな動きの中の末端。
「副専攻」は、いわば最底辺の手下(言い過ぎ)
そこで、
おおもとのコアとなる教育の動きを紹介します。
モブワードの「副専攻」の裏には、
最強のボスキーワードがある
んです!
2-1.なぜ、副専攻が増えているのか
なぜ「副専攻」が増えているのか?
まずこれを考えてみましょう。
ひとつ専攻するのさえ大変なのに、ふたつ以上も専攻をもつなんて、学生の負担が大きすぎますよね。一体、何がそんなに良いのでしょうか。
昔はひとつの専攻だけやればよかったのです。
でも今は、
やれ東京大学は副専攻をすすめ、
やれ東海大学などでも副専攻をすすめ、
副専攻のメリットをどこもうたっています。
例に挙げた2つのタイトルを見てみましょう。
メリットはだいたい分かりますよね。
「視野を広げること」をメリットとして挙げています!
ひとつの学問を突き詰めてやりぬく、というより、幅広く他の分野も学んで、
「視野を広げること」がコアとなる教育の動きです。
2-2.なぜ、「視野を広げること」が求められているのか
まだおおもとのコアとなるキーワードにはいきつけておりません!
「視野を広げること」は目的ではなくて手法です。
視野を広げて何になるのでしょうか?
考えてみましょう。
「イノベーションを起こす」ためですね。
「知と知の組み合わせがイノベーションを起こす」
ことが、そこかしこで言われています。
▼岸田首相を議長として教育の方向性を議論する「教育未来創造会議」の第一次提言(2022年5月10日)でも、
複数専攻などにより文理の枠を超えた学修に取り組むことができる環境を整える
と記載される等、文系や理系の枠を越えて、知と知を組み合わせてイノベーションを起こす、というのは日本の大きな方向性です。
大学は、いまだ見たこともない知を研究するところです。
つまり、イノベーションを起こしたいところです!
だから、副専攻を推進して「知と知の組み合わせ」による「イノベーション」を期待しているのですね!
「イノベーション」という最強ボスが、「副専攻」というモブキャラを派遣してきている。
そう覚えれば、モブワード「副専攻」も少しは頭に残るでしょう^^
今回、そうなんだ!と思ったかたは、
イノベーション関連のキーワード「DD(ダブル・ディグリー)」の記事も合わせて読むと理解が深まりますよ!