現役大学職員さのMIX's CAFE

100人以上の教育業界・大学職員志望のOB訪問を受けた現役大学職員による、まるでカフェでOB訪問しているようにお話するブログです。

【決定版】大学職員の悪いウワサのまとめ&現役大学職員の回答

大学職員の悪いウワサ

【2022年8月5日更新】

大学職員に就職・転職したいけど、実際どうなの?
ネットでは「残業なしで高給」って声から「連勤続きでブラック」って声まで幅広く書かれてあるんだよ~。迷う!

 

どうも、現役大学職員のさのMIXです!

 

人生の転換期である「就職・転職」で大学職員という職業に興味を持っていただき、現役大学職員としては嬉しいばかりです。

ですが、大学職員の実態やウワサが気になり、一歩踏み出せない方が多いのではないでしょうか?

 

そこで!!

大学職員を目指すかたにむけて、この世のすべてのぉ!!(くらいの勢いで)大学職員の悪いウワサをまとめて私なりに回答してみました。

(気になるウワサを)探せ!!「大学職員の悪いウワサ」をすべてここに持ってきたぁ!

持ってきたんかい。まあとにかく決定版です。

 

 

大学職員の悪いウワサをまとめた理由

「就職・転職した先がブラックなのは絶対に避けたい」

あなたが大学職員の悪いウワサを調べる理由はコレだと思います。

 

実際、私がそうでした。

 

 

転職活動中、様々な悪いウワサを調べました。

「大学職員 デメリット」「大学職員 ブラック」…などなど。

でも、いくら調べても答えは出ません。いろんな人が言いたいことを言っているだけ。

 

「大学職員が本当に自分のイメージする職業と合っているのだろうか…」と悩みながら調べることは大切です。けれど、ひとつひとつ調べて納得していくと時間がそれなりにかかってしまいます。。

 

それでも!一通り悪いウワサを見ておき、リスクを確認しておきたい!

そんな人のために、過去の自分が調べた悪いウワサを中心にまとめてみました。

 

 

悪いウワサについて一通り確認でき、本腰を入れてESや面接対策をする。もしくは大学職員は合ってないと判断できる。

そうなれるよう、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

 

私の知るいろんな大学職員の人の状況も総合して、悪いウワサへの回答もあわせて書いていきますね。個人の意見としてご参考ください。

※私は幸いにも残業ナシ、人間関係も超良好なザ・ホワイト!な大学・部署で日々楽しく働けています。ただ、私立・国立大学の大学職員の友人や先輩の中には残業だらけ、人間関係も悪い部署で働いている人もいます。

 

1.連勤だらけで激務?←十分ありえます。

激務

連勤が続くことは、十分ありえると思ってください。

なぜ連勤が続くことがあるのか。その理由は、"イベントの時期が限定的かつ規模が大きい"からです。

例えば、入試やオープンキャンパス

短期で規模が大きいイベントにより連勤が続くことはありえます。

 

また、大学職員は3年ごとに異動があります。これも短期的に膨大な数の手続きを行う必要があるため、激務の要因となります。また、契約職員の割合が増えていますので業務は増えていく一方だと思います。実際、「人の入れ替えが多い時期は業務量がグッと増える」と人事系の部署の同期が言っていました。他部署では、休日に出勤している先輩もいます。

 

1年中ずっと激務である可能性は少ないですが、短期的に激務となる可能性は十分あります。

 

 

2.残業代が支払われない?←可能性はあります。

可能性はあります。

でも、まったく支払われないというケースは聞いたことがありません。

ただ、経営状況の厳しい私立大学だと、民間と同じく暗黙の了解的な「残業時間の上限」があり、それ以上は実質、残業できない。ということはあると思います。

ちなみに、私はイベントなどでたまに残業した分はきっちり支払われていますので、大学と部署によるとは思います。

 

私の志望大学はどうなの?個別に聞きたい!というかたは転職のプロ(エージェント)に聞いてみては?

リクナビなどエージェントサービスは他にもありますが、私はDODA関連のエージェントにお世話になり唯一自信をもって薦められるためひとつだけ紹介します!

 

3.攻撃的な教員が多い?←一部いるかも。

攻撃的な教員

一部、いるかもしれません。

でも、少ないです。私も周囲の大学職員の友人も、教員の対応で悩んでいる人はいません。ネットでは「教員の対応マジで大変」のような書き込みが多かったですが、運悪く性格の悪い教員と当たってしまった職員の方が書いているのだと思います。

私の大学・部署の教員の方の多くはとても親切で良い人です。だからといってネットに「ウチの大学の教員、マジで親切!たまらん!」とか書かないですよね。

 

だから、悪い声ばかりネットに出てしまう。

そういうことです。

教員にそんなに悪い人は少ない。私は大学職員として働いていてそう思います。

 

そりゃ少しはいるかもしれませんけどね。笑

前職の民間企業と比べてみても、変な人に遭遇する確率は非常に低くなったと思います!

 

4.病院勤務は激務?←部署によります。

部署によると思います。

しかし、病院勤務の事務職員さんを見ている限り、そこまで厳しくはなさそうです。病院勤務の大学職員の友人もイキイキと働いています。

 

ただ、医科大学の事例ですが、

医科大学は他の大学と違って、職員が経営に参加できない。 上位ポストは全て教授陣(つまり医者)が独占してるから、一般の職員は出世ができない。 だから年収もかなり安くなるし、待遇も非常に劣悪なものになる。

出典:医科大学職員は薄給激務パワハラ地獄!ぜってえ転職しちゃいけねえぞ! | 転職サイヤマン

 

とのことで。これは実態に近いのかなと思いました。職員が経営に参加できない大学は、当然職員の待遇の優先順位が下がりますので。

 

強い理由がない限り、病院勤務を希望するのは避けた方がよいかもしれません。

 

5.うつ病の職員が多い?←少ないです。

うつ病になってしまう職員は少ないです。

ですが、一部の大学では ありえると思います。学長の権力が強くてパワハラがまかり通っているとか、経営難から低賃金で長時間働かされているとか。

でも総じて、民間企業で働いている普通の人がうつ病になってしまうほどの劣悪な環境ではないと思います。

 

少なくとも経営難を要因としたブラックな職場環境は避けられるよう、志望する大学の経営状況は調べておきましょう。

「(大学名) 決算」などと調べると出てきますよ。 

 

▼例えば、「早稲田大学 決算」と調べた先のページはこんな感じ。

www.waseda.jp

でも結局就職・転職のプロに聞くのが一番早いと思います。

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6.昔と比べて忙しくなった?←なりました。

職員のかたは口をそろえて「昔より忙しくなった」と言っています。

国立大学は2003年に制定された国立大学法人法により、法人化しました。以後、国からの交付金は減り続けています。そのため、自主的に資金獲得に動いており業務量は当然増えています。

また、2016年に国立大学法人法が改正され、指定国立大学法人制度ができました。簡単に言うと、

「世界で活躍できそうな大学を指定国立大学にしまっせ!」

って話です。新制度のもと、今後もさらに忙しくなることが予想されます。

 

私立大学でも、少子化による受験者数の減少が続いています。学生を獲得するために

オープンキャンパスを全国展開する」「様々な入試を行って入口を広げる」

など多様な施策を行っています。この結果、業務量は増える一方です。今後も受験者数が増えない限り、競争は激化していき、伴って業務量も増えていくでしょう。

 

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※私は唯一DODA関連のエージェントに相談しました。大学職員の非公開求人も多く抱えていると聞いたので。結果、超親切に相談にのってもらえて助かったのでおすすめしておきますね!

7.新人を指導する土壌がない?←おそらくありません。

新人放置

おそらくありません。

これは勘違いしてほしくないのですが、入職する4月以外の時期は質問には親切に教えてくれます。ただ、新人は4月の約1か月ほど放置されるor指示通りにとにかく動くだけ、という可能性が高いです。

なぜなら、新入職員が配属される4月は、大学全体が非常に忙しい時期だからです。教務系の部署であれば、入試が終わり、新入生の入学時期。受け入れの手続きが膨大にあります。会計系であれば、決算の時期。人事系であれば、異動の時期。

そのため少しでも人手を増やすために、新入職員はすぐに現場に配属されます。指示をもらえる部署であればまだマシでしょう。「指示をする時間もない」という部署であれば、右も左も分からないまま最初の期間を過ごす…ということもあると思います。

 

転職組なら周りの動きを見て適当に学べると思いますが、あなたが新卒であれば最初にメールの打ち方から手取り足取り教えてもらえる機会はない、と覚悟を決めたほうがよいと思います。

 

 

8.評価制度があいまい?←あいまいです。

評価制度はあいまいです。

 

大学職員には、具体的な数値ノルマが課されることがほぼありません。つまり、数値以外で評価をする必要があり、多くの大学では必然的に評価制度はあいまいにならざるを得ないと思います。

 

9.人間関係が悪い?←そんなことはありません。

少なくとも私の大学では、総じて人間関係は良好です!

転職者も多く、みんな様々な経歴を持っているので、お互いを尊重している感じです。また、勤務年数が上だからといって威張る人も少ないです。宴会で「一発芸やれよ!」と言われることもありません。

ですが、人間関係の問題は民間企業・大学問わずどこでもあります。ですので、ネットで「大学職員の職場は人間関係がヤバいらしい」という書き込みを見かけても、それで大学職員を目指すのをやめてしまうのはもったいない、と私は思います。

 

【番外編】ブラックかどうかは大学・部署を個別に調べよ!

長文にも関わらず読んでくれたかたへ。ありがとうございます!

ここまで読み切るということは、かなり「大学職員がブラックかどうか」を気にされてると思いますので、私が行っていた情報収集法をお伝えします。

これまで読んできて分かったかと思いますが、正直、「大学職員という職業がブラックなのか?」という問いの多くは、「大学と部署による」という回答になります。つまり、大学個別ごとに情報を集めることが、理解を深めるのに一番効果的です!

そのため、私は以下の2つを行いました!

① 「(大学名) 職員」で調べる

まずこれ。ネットで志望大学の書き込みを調べまくりました。

ネット検索のメリット

職場の口コミが直接出てくることがある!

学生からの事務の雰囲気など思わぬ情報が得られることも!

 

②エージェントから情報をもらう

何事も、プロから情報をもらう。成功するための鉄則です。

転職であれば、エージェント。これは私にとっては大きかったです!

エージェントのメリット

転職業界の人しか知らないプロの情報を教えてもらえる!

情報があれば大学の実態を教えてもらえる可能性も!

私は唯一DODA関連のエージェントに相談しました。大学職員の非公開求人も多く抱えていると聞いたので。結果、超親切に相談にのってもらえてほんとに助かったので、この機会におすすめしておきますね!

もし他に気になるウワサがあれば遠慮なくコメントくださいね^^