1分で分かるCP(カリキュラム・ポリシー)
大学職員を目指すなら押さえておきたいキーワードの紹介です。
面接官に「この大学のCPって知っていますか?」と聞かれて
「コスト・パフォーマンスですか?」と返してしまわない程度に、
簡単に説明します。
忙しい人は、【CPとは】だけ読んでいただければOKです。
【理解のポイント】では、理解のコツや具体的な例を書いています。
【CPとは】
“Curriculum Policy”の略です。
簡単にいうと、
DP(ディプロマ・ポリシー)を達成するための、
教育課程の内容や教育方法についての方針のことです。
DPについては別記事で簡単に紹介していますのでよければご覧ください。
【理解のポイント】
DP(ディプロマ・ポリシー)とセットで覚えておくといいです。なぜなら、大学の目指すDPが到達地点で、CPはその到達地点への道筋を描いたものであり、切り離せないものだからです。セットで覚えておくことで、理解が深まります。
「大学の特徴を理解するため」にDPを見ることは先日紹介しましたが、CPもDPを調べた際に一緒にチェックしておきましょう。
CPを見ることで、様々なことが分かります。
例えば、東京大学経済学部のCPの以下のような一文
主に3年次と4年次において、少人数の学生と特定の教員が長期的かつ双方向的にディスカッションを重ねる場として演習科目(ゼミナール)を用意しています。
からは、双方向的なディスカッションを重視しており、官僚や最先端のグローバル企業の中でチームで協力しながら「答えのないこと」に挑んでいける能力を育もうとしていることが推測できます。
別の例として、大阪教育大学の学校教育教員養成課程のCPの以下のような一文
小学校・中学校・高等学校の各教科及び特別支援教育の各領域を指導するために必要なそれらの内容についての理解を深め,情報機器や教材の活用を含めた学習指導方法の基本を修得し,学習環境の整備,アクティブ・ラーニングを取り入れた指導計画の立案や授業づくりができる能力や,
からは、情報機器の進歩が急速に進むこの時代において、小学校~高校において情報機器を使いこなす力や、「何を教えるか」だけでなく、「どのようにして教えるか」まで踏み込み、本当に効果のある指導方法(この中ではアクティブ・ラーニングとなっていますね)を取り入れた指導方法ができる力を育もうとしていることが推測できます。
ちなみに、これは先日紹介したDPについての別記事(下記)
と同じ例を扱いましたので、見比べてみるとDPとCPがセットであることが分かると思います。
ちなみにCPについても、「(大学の名前) CP」と調べても、検索でヒットしないことがあります。コスト・パフォーマンスの略でよくCPは使いますし、あまり意図通りヒットしないようですね。
「(大学の名前) カリキュラム・ポリシー」と略さずに検索しましょう。