1分で分かるDP(ディプロマ・ポリシー)
大学職員を目指すなら押さえておきたいホットワードの紹介です。
一度でも読んでおけば、面接で
「我が校のDPについて何かご存知でしょうか?」
「…えっ」
なんて悲劇を避けられると思います。
忙しい人は、【DPとは】だけ読んでいただければOKです。
【理解のポイント】では、キーワードを理解しやすくなるポイントを書いています。
【DPとは】
“ Diploma Policy”の略です。
学位授与の方針のことです。
DPは大学が学生に求めるマスト事項なので、
「DPで示されたことを満たしていない学生は卒業できない」
ということになります。
【理解のポイント】
なぜ、私たちがDPを見る必要があるでしょうか。それは、「大学の特徴を理解するため」だと思います。DPを見れば、その大学の卒業生がどのような舞台で活躍しているのか(もしくは、してほしいのか)が分かり、大学の目指す目標への理解が深まります。例えば、東京大学経済学部のDPは以下です(一部抜粋)。
実業界や官界の厳しい実践の現場あるいは意思決定の場においても、高度な学術研究の場においても、また大きな国際舞台でも身近な地域社会でも、臆することなく自分の理論と信条に従って意見を述べ
官僚としてやグローバル企業での活躍をイメージしていると分かりますね。
別の例として、
大阪教育大学の学校教育教員養成課程のDPを見てみましょう(一部抜粋)。
小学校・中学校・高等学校の各教科,特別支援教育の各領域を指導するために必要な内容についての理解を深め,情報機器や教材の活用を含めた学習指導方法の基本を身に付けている。
・学習環境の整備やアクティブ・ラーニングを取り入れた指導計画の立案や授業づくりを行うことができる。出典:
アクティブラーニングなどこれから時代に求められる指導法を身に付け、一流の教師として活躍することをイメージしていると分かりますね。
このように、DPを読んでおくと、その大学の目指す目標や方向性への理解が深まり、そうなるとESの内容が深まり、当然のごとく面接でのやりとりもスムーズになり、ひいては合格につながる、ということですね。
企業研究と同様に、大学研究も重要ですので、
ぜひ、興味のある大学のDPを調べてみてくださいね!
ちなみに「(大学名) DP」と調べても、検索でヒットしないことがあります。そんなときは、「(大学名) ディプロマ・ポリシー」と略さずに検索するとヒットしやすくなるという、どうでもいい超小技も最後に添えておきます。