1分で分かるFD(ファカルティ・ディベロプメント)
大学職員を目指すなら押さえておきたいホットワードの紹介です。
FD、ご存知でしょうか?
選考対策としてだけでなく、
大学業界全体の動きを知るうえで大切な用語です。
忙しい人は、【FDとは】だけ読んでいただければOKです。
【理解のポイント】では、キーワードの理解につながる背景などを書いています。
【FDとは】
“Faculty Development”の略です。
大学の質を高めることを目的とした、
教員に授業内容や方法を改善してもらうための取り組みのことです。
具体的には、
・授業の評価の実施(学生にアンケートするなど)
・授業方法についての研究会の開催(最先端の授業の実施方法の紹介など)
・新任教員のための研修会の開催
などです。
【理解のポイント】
FDの背景については「無⇒FD努力義務化⇒FD義務化」。この流れをまず知っておくと、FDの重要度が分かります。昔、日本にFDは存在しませんでしたが、アメリカでFDが進んできたこともあり、平成11年に努力義務化されました。その後、平成19年に義務化されました。この流れから、FDがますます重要になってきていることが分かると思います。
FDの課題については「土壌がまだ整っていない」「アンケートの扱い方」あたりが有名です。FDの背景「無⇒FD努力義務化⇒FD義務化」で分かる通り、日本ではそもそも大学の授業を評価する風土がありませんでした。にもかかわらず、急激にFDを求められるようになってきたため、大学がFDを実施する土壌がそもそもまだ整っていないことは課題として挙げられているようです。また、学生へのアンケートについても、「授業の質は良いが、単位は取りにくい」という理由で低評価になるなど、アンケートの扱い方が課題となっているようです。
どの大学も力を入れて行っている取り組みだと思いますので、大学職員の選考を受けるなら、選考前に「(受験する大学) FD」などで調べておくことがおすすめです。